社会福祉法人
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正面玄関内に飾る絵画の除幕式を行ないました
2003年10月 6日(月)
「コスモスの花の絵との出会い」
副園長・弘中直子
先月、園長と共に上京した際、立ち寄ったデパートの催し物会場で湯川れい子さんほかの著名人の名が冠せられた祝い花の飾られている展示会が目に留まりました。「あらきゆみコスモスフェア」 引き寄せられるように入った会場で、私達は期せずして目と心を奪われる30数点のコスモスの花の絵に遭えたのです。構図や色づかいは様々でも一様に温かいコスモスの絵は、またそれぞれ独自の宇宙(COSMOS)を表現しているようでした。気がつくと、私達はコスモスの絵を前にして1時間余り至福の時を過ごしていたのでした。
昭和28年創立の橘保育園は、今年50周年。記念にコスモスの絵を1枚求め、保育園の玄関に飾りたい、と私達の気持ちが一致したとき、会場に一際輝きを放つ一人の女性を見つけました。荒木さんに違いないと園長が声をかけると、その通り。たまたま立ち寄った展示会であったが数々の絵に魅了されたこと、宮崎から来たこと、ぜひ1点購入したいが決めかねていること、保育園の玄関に飾りたいこと……話せば話すほどに、初めて会ったと思えないほどの親近感を寄せてくださいます。実は、荒木さんも九州(長崎県)ご出身で、しかも浄土真宗のお寺と深いつながりのある方だったのです。子ども達だけではなく、おじいちゃん・おばあちゃん達も一緒にいる施設ということには強い関心を示してくださり、購入することになった絵の額縁の裏側にその場で絵を描き次のメッセージまで添えてくださいました。
「祝50周年 橘保育園 倖せな希望の明日がありますように」
『仏説阿弥陀経』というお経の中に「青色青光(しょうしきしょうこう) 黄色黄光(おうしきおうこう) 赤色赤光(しゃくしきしゃっこう) 白色白光(びゃくしきびゃっこう)」という言葉があります。「青い色は青い光、黄色い色は黄色い光、……。青い色が黄色い光を放とうとしなくてよいのですよ。あなたはあなたらしく輝いてください。」コスモスの絵からそんなほとけさまの声が聞こえてくるような気がしました。奥深い山奥にひっそり咲くという、優しい心に咲くという「はなさき山」の絵本の世界とも重なりました。金子みすずの次の詩が浮かんできました。「鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい。」
荒木さんは、20年ほどコスモスの花をずっと描き続けてこられました。銀座の三越デパート、福岡の三越デパートでは毎年個展を開かれています。海外での個展も開かれていて、先月は韓国で開かれたようです。ぜひ、宮崎でも開かれることを願っています。荒木さんが描かれるのはコスモスの花ですが、その花はキャンバスを超えて宇宙(COSMOS)へと広がっているようです。荒木さんの絵がみんなに好かれる理由の一つではないかと思います。荒木さんが「子どもさんたちに教えてあげてください。コスモスの花は、倒れた時に葉っぱが花を守る構造になっているんです。花の真中の黄色い芯の部分は、顕微鏡でよく見ると、一つ一つが∞(無限大)の形をしているんですよ。」と、笑顔で教えてくださいました。
思いがけない、そして不思議な荒木さんとの出会いでした。
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