園長徒然記
2025年12月1日(月)
人里への熊の出没が連日報道されています。先日、UMK番組でこの問題が取り上げられていました。西田伸宮大教授のお話によると、2012年に環境省が絶滅宣言して、九州にはいないことになっているとのこと。熊はドングリを餌とするためブナなど落葉樹が生える環境を好むそうですが、九州には照葉樹が多く、熊が好む環境が少ないため絶滅したのではとのこと。「熊は人間を怖がる動物。しかし、狩猟者が減り、人間を怖がる習慣が親熊から子熊へ伝達されなくなったことが、人里に出没するようになった原因の一つと考えられる。」とのことでした。“熊の駆除”が時に議論されます。熊に襲われ、被害を受けることが放置されていいはずはありません。でも…。やなせたかしさんの≪生きていくということ≫の詩の後半に「生きるってことは残酷だ 動物のほうからみれば ぼくも吸血鬼だ しかたがないとはおもうけれど そのへんが どうしてもつらいなあ 人間と言うのは かなしいなあ えらそうなこといえないなあ」と綴られています。合掌(『園だより』より)
