園長徒然記

2021年9月1日(水)

 橘保育園の保育士A先生の小5のお子さんB君のお話です。彼は、よく言えば正義感の強いお子さんのようです。お友達のことで気になることがあれば、率直に注意するようなのですが、相手によってはB君の行為を不快に感じ、時に喧嘩になることもありました。学校の先生からB君も諭されることがあって、自分でも悪いと分かっていても、なかなか相手に謝ることができなかったのです。ところが、学校で面談があった7月のこと、A先生は思いがけない言葉を耳にしました。「『ずっとザワザワチクチクしてたけど、自分からあやまったらトゲがとれるんだね。』お母さん、B君がこんなことを言ってくれましたよ。教師歴20年、一番嬉しい言葉です。」との担任の先生のお話に、わが子を見直したとのことでした。「橘保育園の松組さんはね、“冒険の旅”に行くために、〈ありがとう〉〈ごめんなさい〉〈どうぞ〉をいつでも言えるように修行しているんだよ。エライよね。」とA先生はB君にお話ししたそうです。親も子も成長している姿は輝いています。合掌(『園だより』より)