園長徒然記

2023年7月1日(土)

 先月16日、全国保育推進連盟筆頭副会長の大島和彦先生(栃木県益子町・社会福祉法人誠和会理事長、やわらぎ保育園園長)が逝去されました。保育界にとっては、まことに「巨星墜つ(きょせいおつ)」の感を覚えます。嗚呼(ああ)、悲しき哉!!私にとっては3つ違いの兄貴分であり同志であり、師匠でもあられました。どこまでも子どもにとっての最善の利益を追求し続けたお方でした。そのため、公的認可保育制度の充実向上のため厚労省や議員諸氏への要望活動等に若くして参画され、ここ20年余はその中心的役割を担ってくださっていました。その甲斐あって、これまで幾つかの危機的状況を打開することができたのです。約20年前の保育所運営費の一般財源化問題に当たっては、民間保育所については護ることができました。10数年前には認可保育制度の生命線と言うべき児童福祉法24条「市町村の保育実施義務」を努力義務に貶めようという法改正案が国会に上程されたのですが阻止することができました。その後、保育士等の処遇改善の運動が漸く結実することになりました。7年前には社会福祉法人改革のあおりを受けて法人乗っ取りが危惧される事態から護ることができました。これらのご功績とともに先生のご恩を忘れず、“児童福祉としての保育”を継承していかねばと思っています。合掌(『園だより』より)