園長徒然記

2023年8月1日(火)

 先月26日、滋賀県長浜市のプールで放課後児童クラブの活動で訪れていたひろと君(小1、6歳)が溺死する事故が起こりました。園長を含め4人の職員に引率されて児童45人が入水して8分後、ひろと君はプールの深い部分と浅い部分とを仕切ったロープに覆いかぶさっていたところを発見されたとのことです。その場所の水深1.2m。ひろと君の身長とほぼ同じでした。なんと痛ましいことでしょう。監視員を兼ねた園長は、ひろと君を「見ていなかったのですか?」という会見での質問に対し、自由に遊び始めた直後で全体としては見ていたが「プールのロープ上で(ひろと君が)動いていないということに関しては完全に見れておりませんでした。」と答えておられました。最大のポイントはここにあったと私は考えます。一人一人の顔や表情を確認すべきだったのです。私たちは「みんな(皆さん)」という言い方をしがちですが、「みんな」という人は存在しないのです。事故の翌日のこと、橘保育園では水遊びを全面中止にして水遊び・プール遊びの実態をつぶさにチェックしました。どのクラスも全く問題ありませんでした。合掌(『園だより』より)